チョコチップ劇場

Takayoshi Kajiwaraの〜チョコチップ劇場〜

何かを10年以上続けたら

ふと思い出した話。

 

今から数年前、

僕がまだ東京にいたころの話だ。

 

吉野さんという東北のボランティアで知り合った気さくな方に誘われて、新宿でフットサルをさせてもらっていた時期がある。

吉野さんはその時、東北へのボランティアへ通うため仕事を退職していて、時間の融通がわりと利くアルバイトをやっていた。しかし、前職の名残りで会社の人とのフットサルは週一で続いていて、そこに僕が誘われたのだ。

その時一緒にフットサルをやっていた人たちの会社、つまり吉野さんがボランティア以前に勤めていた前職の会社は実は全国的に名の知れた出版社だった。

350円〜400円ほどで購入できる週刊誌の編集部の方たちだった。

(こんなの↓)※イメージです。

 

当時の僕はアパレル販売員をやっていた時代で、漫画とファション誌以外の雑誌なんか買ったこともないし、出版社という職にもあまり興味がなかった。

ただ楽しくフットサルをして、そのあと飲みに行って、いい気分で帰る。それだけで十分といった感じだった。

しかし、会社から直でコートに来てフットサルをし、飲み会後にまた会社に戻っていく。という働き方をしていたあの人たちがすごくうらやましく思ったのも事実。

しこたま酒を飲んだのに、家には帰らず終電で会社に戻っていった。それに付き合うように2人、3人と家とは逆向きに走る電車に乗り込む。

年齢もそこそこいっているのに僕よりも働くその背中が異常にかっこよく思った。

 

「君、週刊誌とか読まないの?」

 

僕「はい、まったく。」

 

「え?一回も?!」

 

僕「はい、漫画以外読んだことありません。」

 

「そっか〜、いまの若い子は週刊誌読まないんだ〜・・・」

 

寂しそうな目をしてこう漏らしたおじさんの顔がまだ記憶にある。

なんのためにこんなにがんばってるんだろう?

どうしたらいいんだ?

もしかしたらその後このおじさんはこういう風に思ったかも知れない。

 

吉野さんに連れられて、その方たちとフットサルをしたのは僕がアパレル販売員をやっている1年ちょっとの間だけだった。(その後、僕の転職と同時に都合が合わなくなって以降会っていない。)

 

そして今、僕はあのおじさんたちと非常に近い仕事をしている。

働き方も少し似てきた。

締め切り前ともなれば、夜中の0時を回って帰宅することもザラだ。

 

まだまだ僕なんて、編集者としてはあのおじさんたちの足もとにも及ばない。

もっといろんな話を聞いとけばよかったかなぁ〜。

 

おじさんたちが作る週刊誌はこんな田舎の本屋にも置いていたりする。

 

手に取り、その場でパラパラめくってみる・・・、

遠い顔見知りの方達がいまだにがんばっていることを知ることができ嬉しく思った。

 

そして、

 

「やっぱりこんなん読まねぇや!」


と本を棚に戻し、店をあとにした。

 

終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい!

どーも、つかもちです!

お風呂に入っている時にふっと思い出したことを書いてみました。

なんとも歯切れの悪い話だったかもしれませんが、実生活なんてこんなものです。

自分がこの話で最終的に何が言いたいかというと、「続けることって大切だよね」ってことなんです。

出版社がどうとか、働き方がどうとかは実はどうでもよくて、

注目してほしいポイントは「フットサル」。

僕は小学校3年生の時からずーっとサッカーと縁があります。いまでも月に2回くらいの頻度で誘われてやっています。実力は全然大したことなく、中学生の時はクラブチームを1年で辞め、高校の時も部活を1年で辞めました。それでもタイガが誘ってくれた大学のサークルや人数合わせに試合に行ったりのほそーいサッカー人生です。

でも17年も続いてるんですよね〜。

「なんでも10年続けてやっと一人前」っていう言葉をとある年輩の方に言われて、僕は最近その言葉を妙に気にしています。

僕の中で10年続いたものを考えた時、

サッカー、バイク、ブログ・・・。

これ以上思いつかないんですが、この3つは僕にいろんなモノをあたえてくれました。

先述した思い出話はサッカーがもたらしてくれたモノだし、そんな思い出がたくさんある。

「続けることって大切だよね」じゃなくて「続けたらいいことあるよ」かな。

 

あとは仕事が10年続けばいいんですけどねぇ〜。

営業としては3年目、編集者としては2年目。

まだまだ答えを出すには早すぎるんだよなぁ〜・・・。